Every cloud has a silver lining.

 

気づかないうちにずいぶん長く生きてきましたが、世の中がこんな状態になったのは初めての経験です。

 

ふと、こんなことわざが頭をよぎりました。

 

Every cloud has a silver lining. (すべての雲には銀の裏地がある)

 

ファッションに興味がある人はライニングという言葉を見聞きしたことがあるでしょう。もちろん、ことわざは真実ではありません。それぞれの文化が生み出した教訓です。いくつかの解釈ができます。この場合、silver liningは「逆境における希望の光」と解釈することができるでしょう。なぜ、golden liningではないのでしょうか。雲がたくさんある空を思い描いてください。雲の端から太陽の光が少し見える。灰色の雲とほんの少しの太陽の光。金色よりも銀色の方がよさそうですね。cloudを悪いことと解釈すると故事成語の「万事塞翁が馬」と似ています。

 

私は若い頃、音楽で生計を立てたいと考え 、ニューヨークにあったjazz schoolで2年間学んだことがあります。いろんな経験をしましたが、アメリカの人は私とは違うな、と一番感じたことはoptimistic(楽天的)な考え方でした。もちろん、pessimistic(悲観的)な人もいましたが、私の周りの人は概ねoptimisticでした。positive(別の意味もあるので今はあまり使いたくありませんが)とも言えるでしょう。「へ~、そんな考え方もあるんだ」の連続だったことを思い出します。

 

今の状況下、私はoptimisticであろうとしています。もちろん、自分でできること、テレビ等でのいろいろなアドバイス 、実行できることは行っています。

 

もう一度、雲の端からほんの少し見える太陽の光を思い描いてください。

   Every cloud has a silver lining.